Shion のもくログ(旧: Shion の技術メモ)

使った技術のメモや、うまくいかなかった事とかを綴ります

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[Android] Kotlin をバージョンアップする際に意識していること

概要

Android アプリで利用しているKotlin のバージョンアップをする際、 個人的に下記の点を意識しています。

  • IDE で導入したいKotlin バージョンを扱えるかどうか
  • Kotlin 製のライブラリで採用しているKotlin バージョンが、プロジェクトで導入しているKotlin バージョンより低いかどうか

これだと分かり辛いので、詳細を作業の流れとともにメモしていきます。

作業の流れ

1. 使っているIDE で扱えるかどうかの確認

IDE でKotlin 言語機能のサポートを受けるにはKotlin Plugin が必要です。 そのため使っているIDE(Android Studio 等) で、バージョンアップ後のKotlin を扱えるかを確認すると良さそうです。

調べる際は下記の順で参照すれば、どこかに書かれている……はずですw

  1. Release details のページ内
  2. 上記ページ内に記載されているリンク What's new in Kotlin ?.?.? のページ内

もし複数バージョンのIDE を扱う必要が出てきたら、 JetBrains Toolbox App をインストールして、 複数バージョンのIDE を扱うと便利かもです。

2. Gradle 周りのバージョン互換性の確認

導入したいバージョンのKotlin Gradle Plugin のアップデートの前に、 下記ページを参照し、Gradle とAndroid Gradle Plugin とのバージョン互換性を確認します。

https://kotlinlang.org/docs/gradle-configure-project.html#apply-the-plugin

もし問題が無さそうであれば、Kotlin Gradle Plugin のアップデートをしてください。

3. Kotlin 製ライブラリ周りのアップデート

Kotlin のバージョンが決まったので、併せてKotlin 製ライブラリのアップデートを検討します。

Gradle は同じライブラリだけど違うバージョンがある場合、 下記の記載のようにデフォルト設定ではそのうちの最新バージョンを採用するので、 ライブラリが依存しているKotlin バージョンが、 導入したKotlin バージョンより低いかどうか を確認します。

Gradle resolves any dependency version conflicts by selecting the latest version found in the dependency graph.

Overriding transitive dependency versions より引用

ライブラリの例として下記が挙げられます。

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